【残業ゼロ】5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人【本要約】

書籍

こんにちは、ドイツでぬくぬくデータサイエンティストを目指すデラログです。

本日は、ドイツの働き方について書かれた本を読んだのでご紹介します!

解説動画も挙げているのでよかったらご覧ください!

【残業ゼロ】ドイツ式働き方改革で理想の働き方を目指せ!

はじめに

みなさんの会社は働き方改革進んでいますか?
金曜日はノー残業デーになってます!

有給消化率が上がり、休暇がとりやすくなりました!

いいですねー!素晴らしい!
10年前よりは、確実に働き方改革が意識されてきて、「長時間労働や有給休暇の消化率が改善した!」という方もいるんじゃないかなと思います!
その一方、「うちの会社はまだまだですよ。」とか、

「毎日残業が多くて大変ですよー。しかも会社で残業規制があるから、泣く泣く家に仕事を持ち帰ってやっています!」という方とか、

「仕事が終わらなくて、会社に忍び込んでやむなく休日出勤しています。。。私がやらないと、納期に間に合わないので。。。」という方もいらっしゃると思います!

事実、長時間残業で苦しんでいる私の同僚がいます。私もそういう経験あります!
仕事が好きで好きでもう寝る間も惜しんで仕事したいというのならばいいのですが、休みたくても休めない、会社のみんながやっているし、健康やプライベートの時間を少し犠牲にして、仕方なくやっていると いう方が大半ではないでしょうか。
私自身そういう経験をしたり、苦しんでいる同僚の姿を目にすると、何かもっと理想的な働き方があるんじゃないか、自分たちの働き方はもしかしたら非効率なんじゃないかとか色々考えたりしました。
何か解決する手段がないものかと。そして色々模索した中で手に取ったのがこの本「5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人」です。
本書籍は27年間ドイツで働いている著者が、自身の経験を踏まえて日本とドイツの働き方を比較し、解説している本です。

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ドイツの働き方

みなさんは、ドイツの労働環境ってご存知ですか?私も知らなくて、衝撃だったのですが、
ドイツのサラリーマンの大半は、基本的に残業はありません!
さらに2~3週間の長期有給休暇を毎年取得しています!
えー!そんなことあります?
私の会社では、10年間連続勤務したときにそのご褒美として10日間の連続休暇が与えられるというリフレッシュ休暇制度がありますが、ドイツでは毎年!しかも倍以上の休暇を取得しています!
これびっくりですよね!今の働き方だったら絶対に考えられません!
いやーでもこんな休みあったらいいですよねー!長期休暇があったらみなさん何しますか!?
自然が多いのどかなリゾート地で家族とのんびり過ごしたりするのもいいですよねー、車で日本一周してみたり、時間があったら行きたいと思っていたウユニ塩湖とかいきたいですよねー!
また熱心な方は、仕事のスキルを高める勉強の時間にあてたり、短期の海外留学をしたり、何でも出来ますよね!?
まさにこのドイツこそが!我々が理想とする働き方のヒントになるんじゃないでしょうか!

毎日長時間残業している私の同僚がいます!
もし!全員が定時で帰れていたら、家族との時間を大切にしたり、しっかりリフレッシュして次の日の仕事にもメリハリが出て生産性が上がると思いませんか!?
理想の働き方を追求すること、それだけでも価値があると思っています

「そんなこと言ってもよー!うちの会社は何も変わらないよ~」
「個人が働き方改革考えても無駄無駄!俺が社長になったら出来るんだけどなぁー」
「そんなもんはただの理想論だ!」
確かに、一個人が出来ることに限りがあります、今回の勉強会で学んだだけでは、明日から3週間の長期バカンスをエンジョイすることが出来ないと思います。
それでも成功事例を知っていること、学ぶことに私は意義があると思っています!
1人でも多くの人が今回のブログを観て学んでいただき、働き方について前向きな議論が出来れば、みなさんの会社が、日本が少しずつよくなっていくと思いませんか!?
デラログの視聴者の多くは私と年齢の近い25歳から35歳の方々です。将来の会社を担う管理職候補の方々だと思います!
そんなみなさんには、働き方改革に前向きなマインドになって欲しいと信じ、今回の勉強会をさせていただきます!
今回は特に熱量もってやっていきます!それではいきましょう!

ドイツの生産性の高さについて

まずはドイツでの生産性の高さについて説明します。
大半のドイツ人サラリーマンは管理職でない限り、ほとんど残業しません。
2015年頃のデータで、ドイツの年平均労働時間は1371時間であり、日本は1719時間です。
日本と比べると年平均348時間短く働いています。
1日8時間働いたとして、348時間は43日分、つまり日本人は2カ月間ドイツよりも多く働いています。
そして労働時間は短いにもかかわらず、労働生産性は日本を約46%上回っているとのことです。
労働生産性とは、1人が1時間に生み出すGDP(国内総生産)のことです。
なぜこうも日本とドイツは違うのか?なぜドイツの労働時間が短いのか?
デラログは、忙しいみなさんのために本書の内容をギュギュっとまとめてポイント8つ解説しようと思います!

①1日10時間を超える労働を禁止

ドイツでは法律で1日10時間を超える労働を禁止しています。これは月平均の残業の上限ではなく、毎日10時間を超えて働いてはいけません。つまり1日でも10時間超えたらアウトです。これ結構厳しいですよね?
しかもこの制度、めちゃくちゃ徹底されています。日本のように仕事が忙しいとか、トラブル対応で残業やむなし!という事情は全く通用しません。
そしてペナルティがめっちゃキツイ!
1日10時間を超えて働かせていることが判明した場合、罰金が180万円かかります。
驚くことに、この罰金を支払うのは会社ではく、長時間残業させていた部署の管理職個人が払わされることになります。
この法律日本人からしたら衝撃ですよね。管理職の方も部下を帰らせる必死さが違うと思います。
この法律の強制力は労働時間の削減にかなり効いてくると思います。

②日曜・祝日の労働を禁止

ドイツでは、日曜・祝日の労働を法律で禁止しています。駅・空港・ガソリンスタンドを除けば日曜・祝日に店は営業していません。
スーパーマーケットやデパートも午後8時に閉店するそうです。
日本では年始から営業を開始するところも多いと思いますが、ドイツでの特別な日にあたるクリスマスはどこも営業していないそうです。
ドイツ在住の著者は、日本のサービス水準が高すぎることに懸念を感じています。
日本の客が高水準のサービスを期待するあまり、24時間営業の店舗、年中無休の店舗が増え続け、サービス業の長時間労働に繋がっていると言います。
過剰と思われるサービスを節約して、従業員の労働時間を少しでも短くしたり、多くの人が休暇を取れるようにしたりする社会全体の努力が、今後の日本ではより必要とされるべきかもしれません。
しかし我々が今から法律を変えることは出来ません。
そこで我々ができる小さなアクションプランとして、

客としてサービスを受けるときに、

①時短営業・休業日に寛容になること

②セルフレジのような人員削減のテクノロジーを受け入れていくこと

をみなさんにご提案します。
この2つをコツコツ積み重ねていけば、日本社会全体の労働時間削減に貢献できると思います。

③長時間労働する社員の評価はがた落ち

ドイツでは成果を出していても長時間労働する社員への評価は低く、いかに残業せずに成果を出すかが問われます。
少ない労力で早く仕上げる社員が優秀とみられ、仕事が早く片付いたら、さっさと退社するのが当然のことして浸透しています。
これみなさんの企業ではどうですか?
日本企業において、優秀な社員ってめちゃくちゃ残業してる印象ありません?逆に残業時間少ないから評価されることって聞いたことないんですよね。
ドイツの優秀な社員は、成果を出すために、『どうすれば最小限の労力で目的を達成できるか』について、めちゃくちゃ頭を使うらしいです。
社員に対する評価軸を変えることが、働き方を改善する第一歩かもしれません。

④私の仕事ではないので、やりません

ドイツでは企業で雇用されるすべての労働者が労働契約書を締結します。
そして労働契約書には、社員の業務内容、義務、権利、給与、労働時間、残業の取り扱い、有給休暇日数が明記されていて、
労働契約書に明記されていない仕事を命じられたとき、「それは私の仕事ではありません」と拒否することができます!
えー!そんなの日本で聞いたことないですよね!
たいてい本来の仕事ではない業務でも上司に指示されたらやるのが当たり前ですよね。
「うーんでらくんはデータサイエンティスト職なんだけど、、部屋がごちゃごちゃしてきてるから、ちょっと整理してきて!」
こんなこと上司から言われること結構ありません?
著者は、日本企業は社員に融通を利かせすぎと懸念しています。
この自分の業務内容以外のことをやらないことは、一見融通が利かずにデメリットがありそうですが
自分の業務内容に集中することが出来るので、生産性の高いアウトプットを出すことが出来るかもしれません。
そして自分の業務が終わったら、他の人が仕事しようが罪悪感なく帰宅できそうですよね。

 

⑤残業代で稼げない

ドイツでは残業代で稼げません。
ドイツ企業では、残業代が毎月支払われるわけではなく、年一回にまとめてか、退職時にまとめて払われるそうです。
だから、「今月ピンチだからさ~、多めに残業しておきたいんだよね!」ということはドイツでは通用しません。
日本では残業代で収入を増やそうとする人も少なくないと思います。
そもそも日本企業の残業代って手っ取り早く所得を増やすためにコスパが良すぎますよね。
収入を増やしたいのにそもそも副業出来ない企業もあると思いますし、
副業出来たとしても、時間換算して残業代より稼げる副業を出来る人はなかなかいないと思います。
そんな残業代の仕組みを改善することが、残業時間削減に繋がるかもしれません。

 

⑥仕事が個人につかない

ドイツのサラリーマンが2~3週間の長期休暇を取れる最大の理由が、仕事が個人ではなく、組織についていることにあります。
特定の担当者がいなくても仕事が回る体制が整備されているということです。
社内外の雇用流動性が高いドイツは、転職したりする人が多いので業務の担当者が頻繁に代わります。
そのために普段から体制づくりに余念がないわけですよね。
仕事が会社についていれば、担当者が長期休暇で不在でも、代理の担当者がきちんと対応するサポート体制が整っていれば問題ないわけです。
担当者に仕事が依存し過ぎてしまうことが日本企業に多いと著者は言います。
改善するためにも、部署単位で仕事をいつでも共有できる仕組みを築くことがポイントとなりそうです。

 

⑦重要じゃないメールは無視

ドイツ人は重要じゃないメールを完全に無視します。
1日10時間以内に仕事を終えなければならないという至上命題があるので、何につけても余計な時間を割きたくないんです、割けないんです。
限られた時間内で成果を生めるかどうか、仕事の良しあしを判断する最も重要な物差しです。
そのためメールにも明確に優先順位をつけ、重要じゃないと判断したとき、アーカイブポチです。キーボードのEボタンポチです。
もしあなたがドイツ企業にメールを送ったのにも関わらず、無視されたということは、優先順位の低いメールを送ってしまったかもしれません。
我々はもしかしたら、重要じゃないメールの返信に時間を割きすぎているかもしれません。 

 

⑧報連相は最小限

ドイツ人は報連相を必要最小限にします。
これは効率を重視し、ムダを嫌うドイツ人の国民性があるからで
「いくら社内での連絡を密にしても成果が生まれなかったら、まったく評価されない」という前提があるからですね。ドイツ人は過程よりも結果が重視します。
これは面白いですよね。日本企業は報連相が大事って言われませんでした?入社1年目に言われますよね?
私も入社時はもうめちゃくちゃ報連相で怒られましたのでここがすごい興味深いです!
「なんで終わったんなら電話で連絡しなかったんだ」とか、

メールのやり取り中「なんでCCにあの人を入れなかったんだって」

怒られた経験あるんですよねえー!
これ共感してくれる方いるんじゃないですか?
ぶっちゃけ新入社員の時の私は、

え、そんなことまでわざわざする連絡するの手間だからしなくてよくない?とか、

そんなCCにたくさんの人入れても意味なくない?とか思っていましたが、これは全世界のビジネス共通認識だと思い、受け入れていました。
そこから、メールではCCに関係しそうな人もう全員いれてましたからね。なんならあんまり関係していない人もノリでCCに入れてましたからね。
何故なら、CCに入れすぎて怒られることはないけど、CCに抜けがある上司に怒られるからですよねこれが課長のメールサーバーパンパン状態に繋がっていると個人的に思います。
一方ドイツでは、明確に「過剰な社内メールは会社全体の労働生産を低くする」という認識があります。
相手のことを思って、不必要な社内メールを送らないように注意し、関係しそうな人全員にCCを送ることをするなと言っています。
ドイツ人にしたら相手に手間を取らせないという配慮が足りないと思われるそうです。
日本の会社でこの考え方をいきなり適用したら、上司に怒られるかもしれませんので、出来ないと思いますが、
報連相を密に取り合うことがビジネスの絶対解ではないという学びが、報連相の仕組みを改善するきっかけになるかもしれません。

おわりに

今回は、5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人という書籍を基にドイツ式の働き方についての勉強会をさせていただきました!
最後にポイントを8つ振り返りましょう!
①1日10時間を超える労働を禁止する。

②日曜・祝日の労働を禁止。

③長時間労働する社員の評価はがた落ち。

④私の仕事ではないので、やりません。

⑤残業代で稼げない。

⑥仕事が個人につかない。

⑦重要じゃないメールは無視。

⑧報連相は最小限 となりました!
ドイツのやり方が100%正しいわけではないと思いますが、働き方や考え方には学ぶべきものがたくさんあると思いました!
まだまだ紹介しきれていない箇所がありますので、気になった方は概要欄から本書をチェックしてみてください!

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しかし今回の勉強会でみなさん、ある一つの疑問がわきませんでしたか?
そう、それで本当に仕事が回っているのか?
ですよね!残念ながら今回の書籍からはそこまで深掘りすることが出来ませんでした。
私もドイツの働き方について興味が出てきましたので引き続き勉強を続けていき、今後学んだ内容をみなさんにわかりやすくシェアしていこうと思いますので、動画を見逃したくない方はチャンネル登録、通知のONもよろしくお願いします!

みなさん、人生は一度きりです。
仕事が忙しく、休みが取れないから、あきらめていたみなさんの夢、趣味、家族との大切な時間をあきらめなくていい時代がきています!
みなさんと一緒に勉強会を続けて、少しずつみなさんの理想の働き方を実現していければいいなと思います!
私もいつか、ドイツの地でドイツ式働き方を学びたいと思います!
ではまた!

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